甦る昭和初期「ほりえラーメン」


Aさんから噂を聞いて、突然一番行きたい店No.1になった「堀江ラーメン」
1週間前に情報を聞いて、平日のみの営業、しかも昼間営業ということで、
休みを取らないと絶対にいけないな、と諦めていたのだが…。
幸い2月6日、知覧での仕事が早く終わり、食べる機会に恵まれた。

場所は鹿児島の老舗「のぼる屋」の同じブロック。真裏に当たる。
駐車場が無かったので「南国パーキング」に駐車する。
近辺には、先述の「のぼる屋」のほかに、「ミルクボーイ」「みかず」など、
ラーメン・ちゃんぽん屋さんが結構並んでいた。

お目当ての「堀江ラーメン」一見しただけでは絶対にそれとは分からない。
看板も何も無いし。
Aさんに聞いた話で、看板が無いのをわかってたので、それらしき店を覗くと
古びて傾きかけたカウンターに、何人かが座り、ラーメンを食べているのが見えた。

見つけた。

店内は本当に昭和初期を髣髴とさせる。
傾きかけているように見えたカウンターは本当に傾いている。
その中で、おばあちゃんといってよいだろう、腰の少し曲がった女性が一所懸命
動き回ってラーメンを作っている。

ちゃきちゃきしていてとても感じがよい。

ラーメンを頼む前に、出されたお手製の漬物はまごうことなく美味。
美味い。これだけで飯が3杯は食える。

で、肝腎のラーメンを出す前に、おばちゃん、「ちょっと待ってね」と、何故か割り箸を1本持ってくる。
「これを置かないと、丼がすべるのよ」う〜ん、すごい。

ラーメンは鶏がらをベースにしたシンプルなもの
スープは透き通っている。具材は葱、チャーシュー、モヤシ。
麺はかなり柔らかいが、このくらいのスープだとよく絡んでいるので逆に美味しい。

かなり気に入った。

食べ終わってから、おばちゃんと常連らしい女性が話しているのを聞いていた。
旦那が入院して5ヶ月になること。
鶏インフルエンザとBSEの影響で何故か豚肉が高くなり、仕入れに苦慮していること。
買付には息子さんの車で連れて行ってもらうこと。
何故か興味深く聞いてしまった。

御代を払うと300円。飯を頼んでも400円にも満たない。
「堀江ラーメン」お勧めの店になりました。

(再食記)
10月8日訪問。
おばちゃんは相変わらず一人。
大ラーメンと飯を頂いた。460円
ネットサーフィンしてたら、だんなさんは亡くなってしまったらしい。
おばちゃん、いつまで続けられるか分からないけど、頑張ってください。
また食べに行きます。

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