地元に愛され続ける名店。

タカララーメン(鹿児島県枕崎市)


醤油ラーメン(550円)
所用で枕崎へ。

枕崎は今の時期、中心部に行くと鰹節の薫香がすごい。
地場産業を香りを持って感じられる、素晴らしい街だ。

昨今、枕崎といえばご当地ラーメンとして「かつおラーメン」を出しているが、
なぜか個人的には一切食指が動かないのがこのご当地ラーメン。
(過去にいちき串木野市の「大衆中華蘭蘭」にてまぐろラーメンを食べた時にはその完成度の高さと旨さ加減に驚いたが)

ということでかつおラーメンはスルー。

訪れたのはタカララーメン(鹿児島県枕崎市汐見町209)

鹿児島の斯文堂出版が約11年前に初めてのラーメン本「ラーメン!怒涛の129杯」を刊行したのだが、
そのときに掲載されている店。地元でずっと愛されている店だ。

実は枕崎はよく訪問する街なのだが、今まで残念ながら一度もこの店には訪れたことが無かった。
(というか、枕崎で外食をしたことがほとんどない・・・むぎ家ぐらい)

さて、12時前に入店すると、店内はまずまずの賑わい。
調理スタッフは奥の調理場、配膳スタッフは2名の女の子でてきぱき動いている。

メニュー表を見ると、様々なメニューがあり驚く。
ラーメンに限って言えば、キムチラーメン、カレーラーメン、焼肉ラーメンなどの変り種もある。
他には定食メニューも充実している。

人気があるのは味噌ラーメンの模様だが、あえて醤油ラーメンをオーダー。
奥の調理場スペースを見ると、麺箱が積んであり、そこに「フクヤマ食品」と銘されているので、麺はそこので間違いないだろう。
それほど待たずに(これもまた手際のよさを感じた)ラーメン登場。
写真の通り。
もちろん写真では伝えようもないことなのだが、このラーメンはごま油のいい香がすごい。
一瞬で食欲が湧く様にしてあるのかな。

麺は思ったよりしっかりした細めん。茹で加減もしっかりしている。
具材がまた豊富。チャーシュー3枚、茹でキャベツ、モヤシ、スライスゆで卵、蒲鉾、青ネギ。
価格は550円とリーズナブルながら、ボリュームもまたすごい。
肝心のスープの味だが、「醤油」というよりは「塩」のような感じさえするほど、醤油の風味は感じなかった。
恐らくたっぷりの野菜と鶏がら、豚骨を丁寧に煮出しているのだろう。さほどにごってもいないスープだった。
最初の間は塩分が少し気になったのだが、食べ進めるうちに全く気にならなくなった。

食べ終わって会計を済ませようとすると、店内はほぼ満員。
本当に地元に愛されているんだなぁ。ご馳走様でした。

ホームへ戻る