老舗の出す、オール鶏のラーメン
華龍閣(日置市吹上町)

10年ほど前だろうか。
鹿児島のタウン情報誌「TJカゴシマ」の別冊として出されたラーメン本を読んでいて華龍閣のことを知ったのは。そのときに食べに行って以来だから、約10年ぶりの実食である。
覚えているのはオール鶏のラーメンでとても印象に残る味だったことと、ご飯が平盛だったこと。
8月13日、帰省の途中で立ち寄る。
お昼時を少し避けての訪問だったのだが、非常な混雑振り。ただ回転は速いほうらしく、すぐにカウンターに陣取ることが出来た。ラーメンを食べることは確定 していたのだが、もう一品何か頼もうか・・・。ここで候補に挙がるのは、「白切鶏」か「から揚げ」なのだが、今回は迷った挙句、から揚げをオーダー。
それにしてもお盆ということもあり、大変な混雑振りである。私たちが席についてからも7〜8組来ていた。その時点で13:30ぐらいだから、この店がどれだけ愛されているかわかるだろう。
そしてラーメン(550円)到着。
このルックス、懐かしい。
スープは当然、鶏がらでとっている。毛湯というべきか清湯というべきか、透明なのだが少し白濁したスープに醤油ダレを控えめに利かせたスープ。塩分は少し 強め。ただ、時期的なことを考えるとこのぐらいの方がいいかな。麺は中太のストレート麺、適度な歯ごたえが気持ちよい。トッピングは葱、モヤシ、そして鶏 チャーシュー。このチャーシューが歯ごたえもしっかり残しつつ味もしっかりしみこんでいて印象的。
創業して50年近くになるらしいのだが、こちらはこれからもずっと愛されていくのだろう。サイドメニューのから揚げは大振りな一品。4個で650円は割高 に感じるかもしれないが、かりっとした揚がり加減の衣に包まれた鶏肉はジューシーで美味。看板メニューの「白切鶏」は保冷容器を持ってくれば持ち帰りも可 能らしいが、やはり冷え込むシーズンに持ち帰るのがよいだろう。
もうひとつ隠れたこちらの名物がソフトクリーム(160円)。意外なほど旨い。ラーメンの塩気をやや強く感じた分、より甘く感じたのだろうか。それにしても乳脂肪分たっぷりのクリームは濃厚で旨かった。
鶏をメインにしたラーメンは鹿児島市の「薩摩地鶏ラーメン虎太郎」もあるが、そちらはどちらかといえば鶏白湯。華龍閣のラーメンもまた、唯一無二の味わい。

ホームへ戻る