大分南部の地ラーメン、頂いてきました。
風来山人来々軒【大分県佐伯市】


ラーメン(700円)
大分県最南部の佐伯市、宮崎県との県境に位置するこの町は都市部から離れていたその立地も原因となって、独自の進化を遂げたラーメンが頂ける街として知られている。
昨今ではすっかり認知され、首都圏のラーメンイベントでも佐伯ラーメンのブースが設けられるぐらい。個人的にはまったくノーマークの存在だったのだが、せっかく大分まで足を延ばしたので食べてみようと店を選んだ。有名どころ、香蘭、藤原来々軒も頭にはあったのだが、いろいろ見てみて興味の湧いたラーメンかよ、と風来山人来々軒の2点に絞った。前日まではラーメンかよが目標だったのだが、より佐伯ラーメンらしい特徴が出ているという風来山人来々軒に行くことにした。佐伯I.Cから約30分、延岡寄りに国道10号線を走っていくと右側に出てくるラーメンの幟。あまりにも狭い登り口。これが風来山人来々軒の店舗である。右側にあるのが厨房としての建物、暖簾がかかっているのが飲食スペースである。以前は国道326号線沿いで、来々軒田原(通称は宇目来々軒)として営業を行っていたのだが、2013年に直川の現在地に移転、普段は屋台営業で、お昼時間帯だけ店舗の営業を行っているそうだ(ご店主に教えて頂いた)
ご店主からは「ようこそ、田舎のラーメン屋へ」とお出迎え頂いた。朴訥に見えるがやさしい語り口だった。
ラーメン2杯を注文し、飲食スペースで待機。店内には風来山人翁という名前が。これが移動販売時の名称らしい。メニューはラーメン、味噌ラーメン(各種大盛り)とシンプル。
普通のラーメン屋よりちょっと待った後にご店主がラーメンを配膳してくださった。「うちの麺はうどんみたいに太麺だよ」といいながら。ボリュームはそれほどでもないが確かに麺は太い。温度は少し低めなのだが、丼の底はなぜか熱かった。
トッピングは豚バラのチャーシューとねぎ、そして佐伯のラーメンを定義づけるアイテムの一つである胡麻。ゴマがかなり振り掛けられている。
醤油ダレの利いたスープは思ったほどの豚骨臭もなく飲みやすい。独特だけれど個人的には非常に食べやすいラーメンだなと感じた。スープまで完食させて頂いた。
辞去時にしばらく店主と話し、普段は移動販売をしていること、水曜日が休みであることなどいろいろ教えて頂いた。又必ず来る旨も告げたのだが、果たして再訪はいつになることだろう。店主の人柄にも触れ、大好きな店になった。ごちそうさま。

場所:佐伯市直川大字仁田原4023
(登録されている3985だと着けません)
電話:
営業:11:00〜14:00
定休:水曜日

風来山人翁は移動販売時の名称。

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