那覇で味わう、絶品の塩ラーメン
肉マースソバマサミ(那覇市安里)

スペシャルA(800円) 








(お店のHPより要約して引用)当店は鶏がらや豚骨を使わず鳥挽肉と節類と 香味野菜でスープを取り、注文ごとに小鍋で再加熱しています。塩ダレは一晩アルカリイオン水に浸けた昆布の出汁水にワタリガニ、アサリ、干し貝 柱・干しエビ・干し椎茸・スルメ、鰹節、日本酒等を煮出して、白醤油と沖永良部島の寿塩で調味。 こしひかり米粉をブレンドして少量の塩とカンスイで仕上げた多加水中太ストレート麺。チャーシューは生の熟成豚肉に拘り、低温調理。メンマは食感と独特の発酵臭 を残しながら、鰹醤油と昆布出汁で味付け。最後にどんぶりにはスープを注ぐ前に、玉ねぎのみじん切り・大蒜・輪切り鷹の爪・調味オイル(チャーシューの煮出し油と鳥油と米油をブレンドしたもの)を準備。スープを注いだら、麺を投入してチャーシュー・メンマ・フライド紫玉ねぎ白ネギ・カイ ワレを盛りつけて完成。


・・とにかくこだわりの凄い一杯でした。本当におすすめです。
ひょんなきっかけで沖縄旅行に行くことになった。
当然、沖縄そばの情報を優先的に収集するのだが、日ごろ参考にさせて頂いている所で気になるお店を見つけた。それがこの「肉マースソバ・マサミ」。
何でもえらい拘り様であること、一回のロットで作るラーメンは2杯までで、タイミングを逃すとかなり待ってしまうことなど。

旅行最終日の4月27日、オープン時間11:30の40分前、10:50に到着してしまった。
お店はすでに玄関は開いているものの、当然ながら準備中。対面の駐車場でポツンと時間をつぶす。
15分前にお店の前に移動、10分前になると私の他にもお客さんが待ち始めた。

定刻の11:30になり、店主が私ともう一人の客を招き入れる。

食券を購入してからの着席。
本来ならば基本メニューを食べるべきなのだろうが、なんせ次はいついけるか分からない場所、同じ値段のスペシャルAを選ぶ。
席は予め店主により決められ、指定した場所に座るよう促される。
着席すると、店主より「スペシャルはどうなさいますか?」と。
あっさり、ふつう、こってりから選べる由。ここでは普通を選択。

水はセルフサービスなので自分で注いできたが、この器が実に洒落ている。琉球ガラスのグラス。
小野田郁子さんという作家の物らしい)

さて、2杯同時進行でラーメンが制作されていく様は実に面白かった。
予め温められた器を敢えて湯きりするさまだとか、麺を湯きりするさまだとか。店内ではチャップリンの無声映画が流されている。実に独特なラーメン屋だ。

その間、あとの客が入ってきて着座しているのだけれどもあくまでも先にオーダーの通った2杯にのみ店主は集中している模様。

5分ほどの工程を経てカウンターの上に「お待たせしました」と私の頼んだスペシャルAが提供される。
「途中で右から2番目の柚子七味を入れて味を変えてみてください」との事。

具材は低温調理のチャーシュー二枚、ワカメ、フライドオニオン、メンマ、白ネギ、貝割大根、半熟塩卵、白ネギ。
スープは鶏ひき肉と節類と香味野菜、塩ダレで調味をしているそうだ。思っていたよりはニンニクを強く感じる。香味油がこめ油と鶏、チャーシューの煮汁らしい。
麺は最後にもっちりとした歯触りを残すが、舌触りの良いもの。

ここまでの完成度の高い塩ラーメンにはなかなかお目にかかれない、というのが率直な感想だった。

今まで、九州では福岡のシフク、福岡のてしお、鹿児島の一軒目など、塩の旨いとされている所も頂いてはきたが、そのいずれとも一線を画す激美味なラーメンだった。

この一杯のために沖縄に来て良かった(いや、もちろん違いますけど本当に旨かったんですよ。)と思わされる一杯だった。

那覇市安里363番地
TEL:098-884-1251
【営業時間】 11時30分〜14時30分(売り切れ次第閉店)
【定 休 日】  金曜
URL:
http://masami-soba.com/index.html

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