食べたくてももう二度と食べることのできないラーメン(ラーメン屋)というのはかなりあるものだ。20年ほど前にあった垂水市新城の「めん吉」、荒田にあったらしい「松の屋」、鹿児島市大黒町にあった「旧」のぼる屋そして姶良郡加治木町(現姶良市)にあったという「はやまラーメン」。現在霧島市に住んでいるのだが、霧島市で暮らし始めた当初から「加治木にあったはやまラーメンは旨かった」ということは良く聞いていた。霧島市、姶良市のラーメンにかなりの影響を与えた、ということも。
姶良市の国道10号線バイパス沿い、重富中学校の近くに突然、「ラーメン専門はやま」と大書された店が登場したのは2018年の10月中旬ぐらいだったか。オープンしたというのが2018年11月2日。先に訪問した方の情報によると、縁戚等ではなく、かつてのはやまラーメンのファンだった方がオープンさせた店だとのこと。昔を知る方によると「一緒ではない」とのことだったが、どういう系統のものであったのか、というのには大変興味があったので11月10日、訪問した。
14時前に到着したのだが、話題性もあってか客は上々の入り。座敷に通され、ラーメン(680円)をオーダー。
少し時間がかかる旨丁寧に告げられる。卓上には大根の漬物が入ったタッパーと香辛料(胡椒)と、味変用として刻んだニンニクとごま油で和えた一味唐辛子が置いてあった。
店内には麺箱が置いてあり、「フクヤマ食品」製であることが分かった。
10分少々待ってから提供されたラーメンがこちら。
ぱっと見は(オレンジ色っぽいスープが特に)
隣町霧島市のとくだラーメンを連想させるものだった。具材は5枚のバラ肉のチャーシュー、モヤシ、青ネギ。麺は少し柔らかめにゆで上げられた中太ストレート。おそらく豚骨のみだろうと思われるスープへの醤油ダレの利き方は見た目よりもずいぶん穏やか。チャーシューは適度に塩気が利いている。割かし歯ごたえはしっかりしたものだった。全体的にしっかりまとまったラーメン。途中で唐辛子を加えると味の輪郭がはっきりした。
当時のはやまラーメンがどのようなものだったのかはかつてを知らない私にはもはや知るべくもないが、きっと恐らく近いものを提供していたのだろう。ほかの客は会計の際に「はやまラーメン」と関係があるのか、ということを尋ねておられた。それに対して店員は聞いていた通り「味をリスペクトした」ということを答えていた。それだけはやまラーメンというのは姶良地区の方にとってなじみのあったものだろう。客の声等を取り入れて、かつての味により近いものになっていくと思われる。
個人的には、はやまラーメンという「見本」があったにせよ、あえて昔のスタイルのラーメンを提供しようと思い立った店主の意気込みに大いに拍手を送りたい。店員のはきはきした対応にも好感が持てる。
ご馳走様でした。
電話番号:090-4584-7368
住所:姶良市脇元728-14
営業時間:11:00~15:00
休み:火曜※他、臨時休あり
よく食べに行きますが
一つ納得のいかない事があります
スープが少なすぎる!半分くらい麺を食べるとスープほぼなくなります
仕上げのスープゴクゴクの飲めないの残念です
最近では食べると前に水を足してからたべてます!
私も同感です
美味しくて何度も食べますが
どうしてもスープの少なさが納得いきません!どんぶりを両手で持ちスープを飲みたいのですがそれをすると麺だけになるので
やめてます!
スープが少ないせいか麺がぬるくかんじます!