鹿児島市山之口町、というか天文館は、言わずと知れた南九州一の繁華街である。そこにはたくさんのラーメン屋が存在し、主に飲んだ後の〆として愛されている。私自身はそれほど外へ飲みに出かけるわけでもないし、そもそも地方在住なので天文館のラーメン店については経験値が浅い。今回訪問したみとまもいつでも行けるだろうという理由でなかなか訪問せずにいた。かつてはメニューにトム・ヤム麺などといった変わり種もあり気になっていたのだが。そんな「みとま」が残念ながら今月（平成31年1月）をもって閉店してしまうということで、今更ながらの訪問となった。
オープン時間の18時半過ぎに店内をのぞき込むと、暖簾は中にかけられていたもののすでに先客がビールを楽しんでいた。大丈夫だろうと入店すると普通に「いらっしゃい」と声をかけられる。カウンターに座り、ラーメン（700円）、餃子（500円）、小さめラーメン（500円）を注文。
鹿児島のラーメンにつきものの大根の漬物2枚が提供される。カウンター越しにラーメンが作り上げられる様をしっかり確認することができた。元ダレ、塩、調味料、揚げネギ、香味油の順に丼に投入、スープを入れたのちに茹で上げられた麺を入れ、具材をトッピングして完成。
スープはライト豚骨。見た目に反して塩加減はしっかりしていた。具材はバラ肉の煮豚、湯がかれたもやし、鹿児島のラーメンでは極めて珍しいワカメ、青ネギ。麺は少し軟らかめにゆでられていたが、このスープとの相性はとてもよく感じた。小さめラーメンはその名の通り麺が少なめ。見ていたところ、おそらく麺の量は普通のラーメンの半分ぐらいか。
みとまを代表するといってもよい餃子はさすがにうまかった。提供温度も高いし、ジューシーで野菜もたっぷり。私たちの後ろにいた先客二人組は餃子を6人前注文（42個！）し、それと一緒に焼酎を楽しんでいた。もう少し早くこの店に来ることができていたらこのような楽しみ方もしていたかもしれないな、と思いながら最後までおいしくいただいた。
もう間もなく、45年の歴史に幕を下ろしてしまうみとま。天文館で長らく愛されてきた味を最後に味わうことができてよかった。ごちそうさまでした。そしてお疲れさまでした。
| 店舗名 | みとま |
| 住所 | 鹿児島市山之口町11-15 |
| 電話番号 | 099-222-0026 |
| 営業時間 | 18：30～翌3：00 |
| 定休日 | 日曜日 （平成31年1月19日をもって閉店） |