最近、比較的新しいラーメン屋を訪問して驚いたことがある。修業先とほぼ同じラーメンを提供していたのだ。それだけ調理スキルが高いのは分かるけど、何とももったいないなぁという気分になった。味をそのまま守る、あるいは引き継ぐ、ということについて考えさせられた。同じ味を出すのであれば独立する必要はない気がしたし。
例えば○○で修業していてその後独立、という場合、どこかしら修業店の雰囲気を残しつつ、オリジナルのラーメン作りにチャレンジするのが楽しそうだけれど。
そういうことを考えながら、しっかり味を継承している店に行きたくなり訪問してきた。鹿児島市東千石町のラーメン専門こむらさきだ。
かたくなにそのお店のスタイルを守り続ける、という点で個人的にかなり大好きな店。訪問するのは2年半ぶりかな。夕刻割と早い時間帯の入店だったので席にはずいぶん余裕があった。レジにてラーメン並(950円)をオーダーし、自分の好みの席へ。
着座すると、べったら漬けかな、と思われる大根の漬物と箸、お冷が提供された。
麺は十数名分をいっぺんに茹で、取り分けていくスタイル。軽く湯切りをした麺を丼に盛り付けると、別な店員が丼を斜めにして湯切り。それから調理していく。元ダレ、香味油、揚げネギ、茹でキャベツ、チャーシュー、ネギといった具材が盛り付けられ、最後にスープをかけて出来上がり。
盛り付けは少し雑だったが、こちらのラーメンは大変美味しかった。
無かんすいのお店も言っているようにビーフンライクな麺、豚骨+鶏ガラ、昆布などの和風感も感じられるスープとの相性がとても良い。他の具材とのバランスも良く取れている。昭和25年創業、とのことだけれど、多少の変更こそあれ、味をずっと守っていく、というのは大変なことだと思う。これからもずっと続けていってほしいお店の一つ。ご馳走様でした。
店舗名 | ラーメン専門こむらさき |
住所 | 鹿児島市東千石町11-19 |
電話番号 | 099-222-5707 |
営業時間 | 11:00~20:30 |
定休日 | 第三木曜 |