南さつま市の加世田地区、こちらは自分のルーツでもある場所なので頻繁に行く。国道270号沿いにある長屋そば部会は小ぢんまりとしているが昔ながらの鹿児島の田舎そばを提供する店で地元で人気だ。4年ぶりに訪問した。
実は訪問した日はイベント出店のため臨時休業だったのだが、その予定も変更してイベントと店舗でのダブルヘッダー営業だったらしい。入店するとすでに先客1組がそばを楽しんでいた。私たちは窓際のテーブル席に座り、かけそば2杯を注文。こちらは基本的にかけそば、かけそばの大、うどん、うどんの大といったメニュー構成。(この日はざるうどんもあった)。初老の女性がお茶の入った急須と漬物をもってきてくださった。以前は出汁に使ったサバを佃煮にしたものが食べ放題だったのだが、今はもう提供していないようだ。
ほとんど待つことなくかけそばが提供された。
相変わらず、箸でつかむとぽろぽろと崩れてしまう蕎麦なのだが、口に入れると蕎麦の風味がとても心地よい(こちらの蕎麦はつなぎを使わない十割蕎麦)。汁は魚介で取った出汁に鹿児島の淡口醤油や味醂で味をつけていると思われる。そばとの一体感が抜群に良い。必然的に汁も多く飲んでしまうが、満足度は高い。具材のつけ揚げも地元産?いい感じで甘い。
最近鹿児島でも江戸前風の蕎麦に人気が出て(私ももちろん大好きだけれど)、この手の鹿児島田舎そばを食べる機会が減ったような気がする。鹿児島の食文化の一つなのだから、ずっと残ってほしい、と思っている。ご馳走様でした。
店舗名 | 長屋そば部会(加世田そば) |
住所 | 鹿児島県南さつま市加世田武田1-1 |
電話番号 | 0993-53-5671 |
営業時間 | 11:30~14:00 |
定休日 | 不定休 |