大好きだ、と断言できる蕎麦屋が私には何軒かある。鹿児島市内のあき葉、ばんしゃ、比良、霧島市隼人のつくる、出水の耦祥庵など。今日訪問した霧島市霧島田口の「霧島蕎麦處かわぐち」もその一つ。初めて訪問したのは確か2007年ごろ。大好きだ、と言っている割には、なんとここ数年は全くお邪魔していなかった。久しぶりに食べたくなり予約してから訪問した。
台風の影響でやや強い雨が降ったりやんだりする中霧島へ。流石に平地と比較すると涼しい。お店に着いた時の気温は26℃だった。予約時間よりも随分早く着いたがそのまま入店。お店の前には今のご時世、流行地域からの来店をお断りする旨大書された張り紙があった。一刻も早く終息してほしいものだ。手指のアルコール消毒も済ませ店内へ。真ん中をアクリル板で仕切られたテーブルに通して頂く。どこから来たか、というメモ(これもコロナ対策)に氏名と住所、連絡先を記入したあとにメニューを手渡して頂く。
季節の蕎麦は阿国そば、つけ鴨南蛮だが、今回はそば定食(そばに蕎麦雑炊が付く)を注文。注文の際にかけか盛かを聞かれたので盛で、と注文。こちらのかけそばも美味しいのだが盛そばはもっと好きなので。記憶が正しければかけそばの蕎麦は少し太めに切られている。
先に蕎麦豆腐と香の物が運ばれてきた。懐かしい。蕎麦豆腐の上には大葉が載せられさわやかな風味。香の物は切り干し大根の漬物を梅酢で和えたものかな。これも旨い。
そば定食(盛)が提供された。ボリュームは控えめ。
こちらの十割蕎麦の風味は格別だ。古式手打ち、というのは店主のブログによると蕎麦粉と水のみで打ち上げた蕎麦。(小麦粉ではなく山芋や卵をつなぎで使った場合でも十割蕎麦といえるらしい)最初にそのまま、次に山葵をつけ、最後に辛汁にくぐらせていただく。辛汁は自分の記憶よりは甘く感じた。鰹の風味はしっかりと感じられる。また、必要最低限の量を付けてほしい、という店主のこだわりか、辛汁の量は極めて少なめ。
蕎麦米(蕎麦の実)で作った蕎麦雑炊。鶏肉、ごぼう、ニンジン、三つ葉などが具材。これはとても優しい味であっという間に完食。
最後に運ばれてきた蕎麦湯を蕎麦猪口に注ぎ、辛汁の鰹の味を立たせて最後まで完食。いや、旨かった。
壁に貼ってあった写真を見て、あれなんだろうね、と家内と話していると、店主がわざわざ写真を外して説明してくださった。実はとても気さくな店主なのである。今度はもっと天気が良い時にお邪魔したい。その時にはかけそばも食べてみようか、あるいは奮発して夜の部で楽しんでみるのもいいかもしれない。ご馳走様でした。
店舗名 | 霧島蕎麦處かわぐち |
住所 | 鹿児島県霧島市霧島田口2638-249 |
電話番号 | 0995-57-4321 |
営業時間 | 営業時間 要予約(昼は12:00~) |
定休日 | 不定 |