ラーメン専門のり一の斜め向かいに「拉麺志」という店が移転オープンしたのは昨年秋だったか。諸事情でしばらくお休み。そこを利用して間借り営業(もともと拉麺志のスタッフさんらしいが)をしているきこり六九。タウン誌でオープン情報こそ入手してはいたものの殆ど情報がない(数少ないブログ記事はこちら)。但し店主はInstagramで情報の発信は行っている。いろいろな魚介アラだったり、煮干しだったりを使っているとのことでとても興味があった。シルバーウィーク最終日の2020年9月22日、鹿児島市内に出る用事があったので寄ってみた。
飲み屋街の休日のお昼、ということもあるだろうけど驚くほど人通りの少ない文化通り。ラーメン専門のり一は昨日、今日はお休みとのこと。斜向かいにあるきこり六九は営業中の立て札を出していた。入り口に入るとさらに通路を通って奥の方に入り口があった。入り口右側に券売機があるがそれは使えないとのことでそのまま入店。おそらく拉麺志の店舗そのまま何も変えることなく営業しているようだ。壁面に書かれたメニューを見ていると、店主が「お昼は塩と醤油のみです」と説明。店の外並びに店内にもメニュー掲示があったのでそちらから。私は醤油ラーメン(鯛出汁と二種類の煮干の水出し出汁)、家内は塩ラーメン(鯛出汁と浅蜊出汁)を注文。
Instagramの情報によると、二種類の煮干というのはママカリ(サッパ)とエソの煮干らしい。醤油ラーメンはきつくない程度のだしの取り方。かなり好きな系統の味だった。醤油ダレは甘めのものを使っているのかな。全体的に仄かな甘みを感じた。麺は固めに茹で上げれられたストレート麺。ボリュームもかなりある。具材は鶏つくね2個、ナルト、貝割れ大根、白ネギ。糸唐辛子と粗挽きの黒胡椒で全体を引き締めている。つくねの中に入っている軟骨の食感がおもしろい。配膳の時に塩ラーメンについては店主が説明してくれたのだが、カボスとアオサが載っている。それ以外の具材は鶏つくね、貝割れ大根、白ネギ。味の引き締め方は醤油ラーメン同様。こちらのスープは鯛出汁と浅蜊を合わせたものだったが鯛出汁の主張をより強く感じた。とても丁寧に作られているラーメン、という印象を受けた。こちらのスープは麺や具を食べ終わった後にご飯を入れても多分美味しくいただけるだろう。
天文館に客が戻ってきてくれるとこのお店の評価もより上がると思う。特に、出汁については鯛の煮干を使ってみたり、他の魚を使ってみたりと鹿児島ではとても珍しい意欲的な取り組みをしているので楽しみだ。
ご馳走様でした。
店舗名 | きこり六九 |
住所 | 鹿児島県鹿児島市山之口町10-19 千鳥屋ビル1階 |
電話番号 | 099-801-5560 |
営業時間 | 11:30 |
定休日 | 未定(Instagramにて通知) |
お店のInstagram→こちら