横浜家系ラーメン兼ひろ家@鹿児島市荒田

もう20年以上も前、学生のころ飲んだ後にみんなで連れ立って「〇〇家」という名前のラーメン屋に行っていた。自分の記憶ではそこが家系ラーメンだと思っていたが実際は違ったらしい(私だけではなく他にもその店が家系ラーメンだと思っている方はいるようだ)。鹿児島でも「家系」を謳う店は数軒あり、その中の一軒で食べたことはあるがそれが本家の流れを汲むものなのか亜流なのかは全くわからないままだった。2年ほど前に出来た横浜ラーメン兼ひろ家は家系ラーメンの店で修業したのちに鹿児島で出店、ということで気になっていたのだが、なかなか行く機会がなかった。2020年10月、漸くの事で訪問することができた。

鹿児島大学法文学部前の交差点からさらに海側に向かう道を左折しようとすると「家系ラーメン」の幟がたてられていたのでああここか、と車を進ませる。お店には難なく辿り着くことができたし、駐車場も幸いにして一台分のスペースがあった。ただ、大学生が多い街なので自転車の駐輪も結構多い。ぶつけないように慎重に駐車し店内へ。と、店内は満員。店員さんから満員なのでしばらく待っていただけますか、と丁寧に説明を受ける。券売機で先に食券を購入して待つ。私は「正統派家系ラーメン全部乗せ(980円)」家内は「ラーメン(700円)」の食券を購入。客の回転は割と速く、ああ、もうすぐ入れるなと思っているところに店員がこちらのお店の人気メニューの一つ、「太楼麺(二郎インスパイア)」を運んできた。そのド迫力のボリュームに圧倒された。凄いね、と家内と話しているところで自分たちの順番が来てテーブルへ通される。食券を渡す際に好みの茹で加減、味の濃淡、油の量について注文できるようなのだが我々の時は特に聞かれなかった。もともと普通で良かったのでまぁいいかな、と思い店内の掲示などを見ていると、思っていたよりはるかに早くラーメンが提供された。

全部乗せ、というだけありトッピングは充実していた。チャーシュー数枚、ほうれん草、煮卵、屏風海苔数枚である。スープは豚骨と鶏ガラ。鶏油をかけて仕上げてあるとのこと。醤油ダレの利きがしっかりしている。スープの濃度も相当なものだが、塩気も結構強めに感じる。個人的にはこのスープ、かなり気に入った。麺は酒井製麺という、「家系の系譜に乗った店」にのみ卸している製麺所のものを使っているようだ。太ストレート麺でスープとの絡みは適度。全体的にまとまりがとても良い。何よりこちらのラーメンは(頼まなかったが)白飯との相性が抜群であろうと感じた。スープを程よくまとわせた海苔をご飯に載せて食べる、これは旨いだろうな。卓上には酢、行者ニンニク(すりおろし)、豆板醤、OH!HOT(練唐辛子)など様々な味変の調味料も置いてある。途中で行者ニンニクや酢を加えてみたがなかなか面白い味変を楽しめた。個人的には家系ラーメンについて特に思い入れがあるわけではないけれど、こちらのお店のラーメンはとても丁寧に作りこまれているという印象を受けた。太楼麺をはじめとした他のメニューも気になるのでまたお邪魔しなければ。ご馳走様でした。


店舗名横浜家系ラーメン兼ひろ家
住所鹿児島県鹿児島市荒田2-59-7
電話番号080-9101-1124
営業時間11:00~14:30(L.O)
18:00~21:00(L.O)
定休日火曜日、日曜の夜

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