鹿児島市の比較的北部エリア(南風病院の近くといえばわかりやすい)にあるラーメン美喜屋は存在そのものはなんとなく知ってはいたのだけれどなかなか行かない場所にあるためずっと行けずにいた。
SNSというものは有難いもので友人の投稿を見てラーメン美喜屋のラーメンは食べてみたいラーメンの筆頭になった。それはなぜかというと、かつて食べたことのあるはずの鹿児島のラーメンのルックスだったからである。休みが良くわからなかったので土曜日午後、開いていればいいなぁと思いながら店の前に着くとやっていた。お店には駐車場がないので近くのコインパーキングに駐車し入店。
入口に着くと拳2個分ぐらい引き戸は開けられていた。昨今の感染症対策だろう。入り口にあったアルコール消毒液で手指消毒をしてテーブル席に着座。座敷席も2組、テーブル席は3組?4組?割としっかりスペースは取られてある。先客は3組、そのうち2組はもう食べ終わるところ。お一人はカレーを食べておられた。ラーメン主体の食堂といった印象を受けた。
恐らくご店主夫妻の娘さんだろう女性がお冷を持ってこられたので、壁に掲示されたメニューの中から事前に決めていたチャーシューメン(850円)とチャンポン(700円)をお願いした。
私の頼んだチャーシューメンが先に提供、写真を撮っているとほどなくちゃんぽんも提供された。
鹿児島のラーメン屋さんでは漬物が提供される店が多いが、ラーメンと同時に提供する店は結構珍しい。提供された漬物には鹿児島の甘い醤油が掛けられている。自宅では鹿児島の醤油を使わない(地鶏の刺身を食べるときを除く)ので新鮮な感じで頂く。
私は自分が頼んだチャーシューメンを喜んでいただく。何だろうか、とても懐かしい気持ちになるラーメンだ。スープは豚骨と鶏ガラのあっさりしたもので塩気・胡椒は結構強め。表面にはネギ油だろう香味油が多めに浮かべられている。どこかで食べたことがあるルックスなのだけど思い当たる店をなかなか思い出せない。かつては鹿児島市北部の(これは私見だけれども)のラーメンはこんなルックスだったよな。と思わせてくれるものだった。デフォルトのラーメン(650円)よりも200円高いチャーシューメンはチャーシューが8枚。味が良く染みこんでいて旨い。麺は柔目ながらもしっかりコシを残した中太ストレート。懐古厨でも何でもないが私が今食べたいと思っていたラーメンはこちらのものだった。
チャンポンを少し頂いたがラーメンよりは塩気も少なくマイルドな仕上がり、野菜が多く満足な食べ応えだったとのこと。
多分嘗て普通に食べられていたであろう鹿児島ノス系のラーメンがここにはあった。今、鹿児島では新しいジャンルのラーメンが色々食べられてとても嬉しいのだがこの系統のラーメン、なくなっては欲しくないし、無理だとはわかっていても新規開店の方たちに記憶の片隅にでも古いタイプのラーメンのことを留めておいてほしいなと思った。
常連さんが多いためだろうか、お店の雰囲気も実に素晴らしかった。会計の時にチャーシューメンとチャンポン(併せて1,550円)に対して2,050円を支払ったところ、「はい、5,000円ね」と笑いながらお釣りを返して下さった。思わず声をあげて笑ってしまった。
サラダ(550円)も気になるし、他のカレーや丼物も気になる。また来なければ。本当にこの店に来ることが出来て良かった。ご馳走様でした。
店舗名 | ラーメン美喜屋 |
住所 | 鹿児島市長田町18-28 |
TEL | 0992224823 |
営業時間 | 要確認 |
定休日 | 月曜、要確認 |