支那そばやの佐野実さんが亡くなられてもう11年が過ぎた。恐らくラーメン店の店主として今までで一番認知された存在だったのではないだろうか。他のお店で名前とお店がすぐに一致するお店はそうそうない気がする。(大勝軒の山岸さんとかはまた別なんだろうけど)佐野実さんは一度だけ、いちき串木野市であった地かえて祭りでお見かけしたことがあった。トークショーが行われていたのだが時間に余裕がなく会場を後にした。どのような話をされたのか、今となっては確かめることも出来ない。
最近、BS-TBSで「ラーメンを食べる。」という番組を見ていたら戸塚の支那そばやが出てきた。ものすごくこだわった作り方をしているのを見て食べたくなった。九州でものれん分けされている店があるのは知っていたので福岡に行った帰りに行く事にした。
鳥栖駅に着いた後タクシーでお店に向かう。10:30過ぎに到着。先客はなし。しっかり備えられたベンチでゆっくり開店を待つ…。やはり人気店。開店時には10名超の待ち。
11時丁度に開店して店内に案内された。私は特上醤油らぁ麺、家内は味玉塩らぁ麺の食券をそれぞれ購入。
待ち時間に店内を観察。とても整然と整理され清潔感漂う店内。少し凛とした空気の中調理が進んだ。10分弱でらぁ麺が提供された。

特製醤油らぁ麺のトッピングは霧島ロイヤルポークばら肉1枚、肩ロースチャーシュー2枚、味玉、ワンタン2個、味玉、海苔、メンマ、九条ネギ。麺はしなやかな中細麺、全粒粉入りで少し長めにカットされている。
これは本当に旨かった。魚介だったり鶏だったり豚だったりの色々な旨味が複雑に調和していて何とも言えなかった。最近の流行のお店が鶏+醤油ダレということを考えるとこういう味の重ね方をしているラーメンはとても珍しい気がした。トッピングそれぞれも主張は穏やかだけれども実はどれもしっかり旨い。少し無理してきて良かった。

塩らぁ麺ももちろん旨かった。(揚げ玉ねぎがとてもいい感じ)塩味が立ちすぎることなく仕上げているのが凄い。こちらもしっかり味わってみたい。
券売機にトッピングの説明をしっかり載せているのはとても親切だ。
鹿児島でも最近、ほんやラーメン、斜家、豚の群、ラーメンの店マツワキという名店が続々と閉店されている。味を引き継ぐこと、本当に大変なことだけれどもそれを継続されていることに心から敬意を表したい。
ちょっと遠いけど必ず再訪したい。ご馳走様でした。
店舗名 | 支那そばや鳥栖 |
住所 | 佐賀県鳥栖市元町1380−2 |
TEL | 0942505739 |
営業時間 | 11時00分~14時30分 |
定休日 | 水曜 |






