双葉そば@鹿児島市呉服町

平日に休みが取れたので鹿児島市内でぶらぶら。目当てにしていた蕎麦屋が休みだったというのと、少し気になっていたこともあり、呉服町マルヤガーデンズ近くの双葉そばで昼食を摂ることにした。お店の前で独特の風貌の方が一服していた。どうやらこの方が店主らしい。「こんにちは」と声をかけると、「中へどうぞ!」と応じてくださった。

少し驚くほど暗い店内はかなり年代を重ねた独特のものだった。壁には大相撲力士の手形だったり、今やほとんどその姿を見ることがなくなった韓流スター、ペ・ヨンジュンのポスターだったり。少し戸惑いながら、メニューを見る。

こちらのかつ丼やカレー丼がリーズナブルで美味いという話は聞いていたので私はかつ丼を。同行者は山天そばを注文。「天ぷらを揚げてから一緒に出すからね」と気さくな店主。お茶と漬物(きゅうりと白菜)を楽しみながら待っている間にわらわらわらと続客。11:30ぐらいだったけど近所のビジネスマン等が早めの昼食を摂りに来ている模様。その大半が常連のようで、手慣れた様子でオーダーや事前の支払いを済ませていた。何とも言えず緩い雰囲気だな、と思っているところに注文していたかつ丼(とそばのセット)と、山天そばが提供された。

かつ丼とそばのセットは、甘めの味付けのかつ丼と小そばというにはかなりボリュームのあるそばのセットだった。かつ丼のほうが予想したほどのボリュームがないのでこれはトータルバランスでよい感じ。そばの麺は製麺所製のもので普通の食堂で出されているような感じのもの。ただ太めなので食べごたえはあった。かけそばの出汁は独特の風味があるがなかなか美味かった。

山天そばはエビ天が3本も入りかなりのボリューム。衣もたっぷりつけられているが、エビそのものもしっかり太いもの。かつ丼、山天そばともにかなり長めに切られたネギが特徴的。他の客に倣ってカウンター端に下膳しようとしていると、「兄ちゃん、よかよ」と笑いながら声をかけられた。もちろんそのまま下膳したが、常連さんが入ってきたのを見てその方が頼むであろうメニューを見込みで作り始めたり、私たちが飲んでいたお茶を途中でさりげなく差し替えたりと、しっかり目配りができているご主人の姿勢も常連さんをつかんで離さない魅力の一つだと感じた。この界隈、定食の店沢庵(ここも結構好き)、ビーフカレーを提供するろまんなど気になる店がまだまだたくさんある。
双葉そばに限って言えば日曜も営業しているのでまたお邪魔してみたいところだ。次回はカレー丼を食べようかと思っている。ご馳走様でした。

店舗名双葉そば
住所鹿児島県鹿児島市呉服町5-2
電話番号099-226-3616
営業時間11:00~19:30
定休日月曜日


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