今でこそ鹿児島のラーメン屋さんでもつけ麺は比較的普通に食べられるようになっているが、10数年前はそれほどメジャーな存在ではなかった。そもそもどうやって食べていいかわからず盛られた麺につけ汁をそのままかけて食べた、という話も聞いたことがある。そこに首都圏のつけ麺、濃厚豚骨魚介というジャンルを広めた功労者(だと私は勝手に思っている)である麺歩バガボンドに久しぶりに行ってきた。前回の訪問は2015年の11月頃だったようだ。(その時は珍しく混ぜそばを食べている)当時の記事はこちらから。
所用で鹿児島市内に出た後、帰宅中に夕食を摂ろうと麺歩バガボンドへ。19時過ぎの入店だったが既に店内はかなりにぎわっている。券売機で味玉火山麺の食券を買い、女性店員さんに手渡すと、①ら~麺かつけ麺か ②味噌味か醤油味か ③並か、中か、大盛りかを尋ねられる。
今回私はら~麺を、味噌味の中盛でオーダー。手指消毒スプレーを手に噴霧してもらいカウンターへ。厨房では店主が忙しく調理をしていた。コンロでチャーシューを炙っている光景が懐かしい。カウンターは1席ごとにアクリル板で仕切られ、新型コロナウィルス感染予防対策もしっかりとられている。しっかりしている、と感心しているところに予想よりもはるかに早くら~麺提供。そういえばこの、ら~麺というのは麺屋武蔵系列出身というのを感じさせる表記らしい。
とてもしっかりした盛り付けに魅入ってしまった。トッピングは厚切りの炙りチャーシュー、太めのメンマ、味玉、刻みモヤシ、ネギ、(これは恐らくだが)唐辛子と魚粉のブレンドパウダー。麺は低加水の細麺。こちらの人気メニューつけ麺や二郎インスパイアの力島などは多加水の太麺で茹で時間が8分ぐらいかかる。同時に入店したほかの客よりもはるかに早く提供されたことになった。オープン当時のら~麺がこちらなのだが、基本はそれほど変わっていないようだ。
スープはとても粘度が高い。背脂も入っているようだ。麺喰道(およそ鹿児島の麺日記~ほぼラーメン)でも触れられているが、このままつけ麺のスープとしても成立する。麺との絡みがとてもよく、スープがどんどん減っていく。刻みモヤシ、メンマの食感のアクセントも良く珍しくスープまで完食。そういえばこちらのチャーシューはやはりとても旨かった。食べ終わるころに漸く隣の客が頼んだ力島が提供されていた。(多分野菜マシマシにチャーシューマシ)私にはあれを食べるのは不可能だな、と思いながら店主にご馳走様と告げ退店。
次回はつけ麺か南極を2辛ぐらいで頂いてみようかな。ご馳走様でした。
店舗名 | 麺歩バガボンド |
住所 | 鹿児島県鹿児島市山下町12-27 |
電話番号 | 099-225-7858 |
営業時間 | 11:15~15:00 17:00~21:00 |
定休日 | 不定休 |