熊本の天草地方が好きで年に1回は訪れていた。コロナ禍になってしまってからは行く事が出来なかったのだが、ある程度落ち着いてきたし、ETCの休日割引も再開したし、ということで久しぶりに出かけることにした。行く道中、宇城市の三角エリアを通るのだけれどそこに気になるお店の情報があった。古亭ラーメン(弊サイトの記録はこちら)の後、居抜き物件を利用してちゃんぽん屋をやっていてしかもとても評判がいいらしい。ただ営業時間は11時から。休みに行ったとしても次の日は物産館を覗いて買い物すれば後は帰るだけだよな、また次かなと思ってはいた。そのまま当日はホテルにておとなしく夕食。しかし翌日11月7日、物産館でお目当ての魚がなかなか搬入されず(結果的にちゃんと入って来たし、それ以外の素晴らしい魚も購入)、思っていたよりも時間がかかったこと、たまには景色も楽しもうと南に下ったところにある高舞登山に行ったりしたもので、上天草を出発したのは10時半。・・・行けるじゃない、ということで嬉々として訪問。その前に三角駅で見てみたかった「A列車で行こう!」の車両を撮影。ディーゼル2両編成だった。
さてお店に着くと時間は11時過ぎ。お店に向かう途中ですれ違ったカップルが「旨かったね、鶏白湯かな?」と話をしているのが漏れ聞き出来た。既に数組は食事を済ませているようだ。入店すると既に先客1名がちゃんぽんを待っている状態だったが、カウンター席(1階は4席の実)に空きがあったので我々夫婦も陣取る。メニューを確認し、私は大王肉(天草大王の肉)入りのちゃんぽん、家内は普通のちゃんぽんをお願いした。
調理は奥様が進められるのだが、麺はどうも普通の市販の袋入りちゃんぽん麺のようだ、いや間違いなかった。調理設備も普通の家庭にあるガスコンロ。なんかすごいなぁと思っているところに後から後から客が来る。2階に行ってくださいと関西弁で案内する店主(昨年ならより移転とのこと)。客さばきの良さが凄い。
それほど待たずに私たちの頼んだちゃんぽんが配膳された。
ともに具材の構成は蒲鉾(天草のもの)、もやし、キャベツ、木耳(天草のもの)、ニンジン、鶏肉。大王肉入りと普通のちゃんぽんの差は鶏肉の違い(大王肉は天草大王、普通のちゃんぽんは宮崎産の鶏)らしい。大王肉の方は皮付きのもも肉がコリコリした食感のインパクトが楽しい。スープは7時間煮込んだというもので鶏の旨味がとにかくすごい。ラーメンで言えば確かに鶏白湯である。
途中で店主から勧められた通り卓上の一味唐辛子をかけたら味の輪郭がよりはっきりした。事前の情報通り苓北町の明月によく似ている。こちらの方がずっと濃く感じた。(後で調べたら奥様が苓北出身で明月の味を再現したかったとのこと)
鹿児島からではなかなか来られるエリアでもないが、こちらは必ず再食したいと強く思った。ご馳走様でした。
追記:持ち帰りで買った燻製の卵もとても旨かった。
店舗名 | 天草ちゃんぽん 千蘭 |
住所 | 熊本県宇城市三角町三角浦1160-100 |
TEL | 080-2402-1186 |
営業時間 | 11:00~15:00 |
定休日 | 火 |